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昔から戸建て住宅の断熱は内断熱工法で造られてきました。ところがここにきて外断熱工法が増えてきています。断熱性能や気密性能を施工精度の観点から比べてみると外断熱のほうが数値的にも優れているそうです。だからと言って内断熱工法がダメだと言うわけではありません。外断熱も内断熱も断熱方法の良し悪しは一概にはいえません。ただ施工精度の良さからか、北海道などの寒冷地では外断熱工法で造られる家が増えておりその断熱性能も防湿性能についても何ら問題なく機能しているそうです。よく外断熱は南の暖かい地域では過剰断熱になると言われますが、温熱環境が空調機によるものとなった現代ではその言葉はあてはまりません。それより日本には四季があり高温多湿の国であることを忘れてはいけません。半世紀前の内部結露で失敗した国の政策も防湿層を設けることの重要性がわかり、断熱層は防湿層とセットにするということがよく分かったはずですが、それでも北海道では内部結露に悩まされるので外断熱工法が増えているのではないかと思われます。つまり断熱方法を選択するのではなくて、気密・防湿層をどのように捉えるかが大切になっているからではないでしょうか。内断熱も室内側に気密・防湿フィルムで部屋を包み込めば、壁体への水蒸気の侵入、透湿を防止することができます。しかしそこまで適確な施工がされていないから問題が発生するのです。結果、内部結露を防ぐために外断熱が多くなっているのではないでしょうか。これからも冷暖房機器によって生活様式も大きく変化するので、断熱工法が決め手になります。お互いの利点や欠点を見つけての選択ではなく、自分たちがどんな家に住みたいのかを決めること。建築費はもちろんこと住み心地や省エネ性、耐久性や住み継がれていく寿命性なども含めて総合的に判断することが大切なのです。